相続とは何か?
相続とは、遺産を次の世代に受け継がせること
親であれば、自分が築いた資産やお金は、なるべく子供や配偶者に渡したいと思うものです。
家族のだれかが亡くなると、財産を所有する人がいなくなってしまうので、誰かがそれを受け継ぐ必要があります。これが相続です。
マンガで解説 「相続税申告お申込み手続き」
財産を所有しいる人が死んでしまうと、相続が発生します。そんな相続ですが、日本では、相続をすると税金がかかります。それが相続税です。相続になんで税金がかかるの?と思うかもしれません。
確かにおかしい話です。
日本は、相続税がかかる国です。世界には、相続税がない国もあります。日本は相続税があるので、資産家が何代もにわたり資産家でいられ続けない・・・というメリットもあります。
普通の家庭に生まれても努力次第で資産家に勝てる国であるとみればメリットはあります。
では、日本はなぜ相続税がかかるのでしょうか?
相続税はもともと、1905年に日露戦争の戦費調達のために行われました。
現行の相続税・贈与税の元になっているのが、 第二次世界大戦後の1951年の税制改革時に導入された税制です。 当時の目的は、アメリカによる日本の財閥解体があり。 富の集中を防ぐため、最高税率を高くするように要請されました。1950年の最高税率はなんと90%でした・・・
とんでもない高額の相続税です。
日本は年金や医療費にかかる財政が厳しく、国は借金まみれです。赤字の国債をすり、無理やり生きながらえている国でもあります。
そのため、財源確保のために、相続税も税金が増えてしまっている・・・という状態なのです。
平成27年4月から相続税の対象が増えてしまったのも、国が借金まみれであるからです。
相続では何を準備したらいいのか?
相続は、誰に、何を、いくら分配するのか?によって大きく変わってきます。
相続する財産には、預金、現金、車、不動産、骨董品、株券などがあり、財産の評価方法や分配方法も様々あります。
とくに不動産は、日本人の資産のうちの大きな部分をしめています。そして、不動産は評価の方法によって支払う税金が大きく変わってくるという特徴があります。
まずは、亡くなった人の財産を探して、まとめてみましょう。
遺言書を探す
自筆の遺言書は見つかりずらい
遺言がある場合、故人が書いた遺言で指定されたように遺産分割することになります。
しかし、遺言がなければ「法定相続分」という決められた方法で相続するか、相続人全員で行う遺産分割協議により相続をすることになります。
自筆で書いた遺言書は、見つからないと、遺言の効力はありません。
公正証書の場合は見つけやすいのですが、自筆の場合はとても見つけずらいので注意が必要になります。
|
公正証書遺言 |
自筆の遺言 |
概要 |
公証役場で2人以上の立会人のもとに、遺言の内容を公証人に口述し、公証人が遺言書を作成します。 |
全文と日付および氏名を自書し、押印します。 |
メリット |
内容が明確、証拠力が高く安全確実、無効になる恐れがほとんどありません。 偽造・紛失の心配がありません。 |
いつでも、どこでも作成できます。 だれにも知られずに作成できます。 作成時の費用がかかりません。 |
デメリット |
立会人が必要です。 費用がかかります。 |
形式の不備や、不明確な内容になりがち 後日トラブルが起きる可能性があります。 偽造・隠匿などの心配があります。 |
無料相談を相談する前に
相続申告の無料相談に行く前に何を準備したらいいのでしょうか?
税理士事務所では、初回無料であることが多いですが、時間制限のある場合がほとんどです。つい、後回しにしてしまい時間が無くなってしまった・・・なんて方が多いのが現状です。
税理士に相談をする場合、あらかじめ必要なものを準備してから、税理士事務所に行ったほうが時間の節約なります。
具体的には、相続、相続申告の相談に行く前に、財産の一覧などをリスト化しておくとよいです。現金、預金、土地、建物、生命保険、骨董品、絵画など、分かる範囲でリストにしておきましょう。
シニアの方だとわからない・・・という事もあるかと思います。その場合は、まずは何も考えずに相談してみましょう。